石巻駅前北通りナリサワ コンサート
~雅楽の調べ~
鶯の囀る調べをご一緒に
日時: 平成30年3月8日(木)19:00~
場所: 「ナリサワギャラリー」
出演: 中村仁美(篳篥)/石川 高(笙)/中村香奈子(竜笛)
参加: 81人
壮大な自然の中で生まれたという雅楽の悠久の調べが今宵の春の嵐の雨音をも取り入れて会場を魅了しました。
第一部
「平調調子」(ひょうじょうのちょうし)で始まりました。
天から光が降りてくるような「笙」、力強く野太い「篳篥」、優雅な「竜笛」の雅楽の調べはわたしたちの心のどこかに懐かしさを呼び起こします。
「越天楽」(えてんらく)の演奏を聴いた後は「越天楽今様」(えてんらくいまよう)の「春」と「夏」の歌を皆で歌いました。
春爛漫の喜びの歌を、皆でのどかに歌うことで会場の雰囲気も和やかになりました。
「笙」の石川さんは現代作品のヤロスロウ・カプチンスキー作曲 「冬の庭」をソロで演奏
しました。
パイプオルガンのような響きにも似た演奏に千年もの年月を経た日本古来の楽器に今後の楽しみが感じられました。
「篳篥」「竜笛」の説明
― 休憩(10分) ―
第二部
「楽」(みかぐら)より「千歳」(せんざい)
神楽歌を石川さんが清澄な響きで朗々と歌い上げました。
「春鶯囀」(しゅんのうでん)から「遊声」(ゆうせい)、「颯踏」(さっとう)を演奏。
源氏物語でも花の宴の巻で光源氏がこの曲を舞ったというくだりがあり、
古来大変有名です。
今宵は光源氏ならぬ中村仁美さんが優雅に穏やかに舞われ、平安時代もかくやと思われたひと時でした。
演奏の冒頭から鶯の鳴き声が聞こえたような・・古代の人々も春への思い、鶯の鳴き音に耳を傾けたことでしょう。
雅楽の「花は咲く」の演奏は心に響くものがありました。
あれから私たちの心の花はどんなふうに咲いているでしょうか?
<感想>
子供たちが最後までおとなしく聞いていて感心した。
とてもステキな時間をありがとうございました。
「笙」がパイプオルガンみたいで良かった。