洞仙寺杉林見学
日時: 平成29年7月10日(月) 午前10時~
場所: 洞仙寺 宮城県石巻市桃浦
参加者: たぶのきネットワーク石巻有志(計8名)
「桃浦ビレッジ」見学の後洞仙寺に到着。
洞仙寺は江戸初期に仙台藩から寺領を賜った曹洞宗のお寺です。
まずご住職から山に入る時の服装や履物の注意を受けました。
杉林に入ると、空気はひんやりと涼しく感じられました。杉の木立が見上げるように高く伸び、間隔も狭く、間伐がされてない所は、陽の光が下まで届かない状況でした。昔、田んぼだった所に、今は杉林が200メートル程先まで続いていおり、林に沿って飲める位きれいな沢水が流れていました。
また、間伐の必要性や森林の管理に関しても、いくつか話を伺いました。人工林の杉林は保水力が弱いため、大雨の時、水が流れ出てしまい、沢も渦巻く流れになってしまうこと。間伐のときには、注意を払っていてもケガや事故など予想外のことも起きるので、森林伐採のノウハウを知っている人が必要なこと。ご住職としては、間伐するにあたって、広葉樹を植えたいと考えている、また、若木は鹿による被害を受けるので対策が必要なことなど基本的な注意も伺いました。
伊達政宗の時代に、植林の大切さを説き、杉苗を育てたご住職がおられたそうで、日光の杉並木にはこちらの苗木が運ばれたと歴史もお聞きしました。
初めて杉林を見学しましたが、実際に間伐から植林、森林体験を行うためには、いくつかハードルがあると思いました。子供たちと共に自然に接する楽しさをイメージしながらも、その自然との共生の大変さも教えられました。